第1回福祉用具専門相談員研究大会開催報告
「伝えよう!福祉用具のちからを 〜地域包括ケアシステムにおける福祉用具の役割〜」
去る6月17日(月)、梅雨空の切れ目に青く澄み渡る快晴の中、第1回福祉用具専門相談員研究大会が開催されました。会場となった東京国際フォーラムには、北は北海道、南は沖縄まで日本全国より約350名の来場者が一堂に会し、盛会のうちに終えることができました。
当初予定しておりました会場定員を大きく上回るご来場をいただき、急遽、第2会場へのご案内を差し上げる大盛況となりましたが、急な会場変更をお願いさせていただきました皆様には改めまして深くお詫びを申し上げます。
岩元大会長による「福祉用具のちからをご来場の皆さまだけではなく、広く全国の皆さまに伝えていきたい」との大会テーマに託した思いを込めた挨拶で大会の幕が開きました。
続いて、ご臨席を賜りましたご来賓の方々のご紹介につづき、介護保険制度の福祉用具事業を所管いただく厚生労働省老健局長大島一博様に来賓を代表して、福祉用具への期待と研究大会開催の祝辞をいただきました。
記念講演では、医療介護福祉政策研究フォーラム理事長の中村秀一様より、「平成から令和へ、福祉用具業界に期待すること」と題してご講演いただき、福祉用具業界が立ち向かうべき課題と期待の熱いエール送っていただきました。
午後からの研究大会発表では、全国より集まった22名(組)の福祉用具専門相談員等が、東畠座長(国際医療福祉大学大学院福祉支援工学分野教授)、金沢座長(株式会社バリオン代表取締役)、小林座長(学校法人敬心学園大学開設準備室)、東座長(国立障害者リハビリテーションセンター研究所障害工学研究部部長)のもと、福祉用具活用事例、多職種連携、人材育成、地域貢献等の様々なテーマで22演題が発表されました。質疑応答では、会場に詰めかけた聴講者との専門的なやりとりをする場面があるなど、記念すべき第1回の研究大会にふさわしい発表となりました。
教育講演では、国立障害者リハビリテーションセンター研究所障害工学研究部部長の東祐二様より「現場から発信する福祉用具の有効性について」と題して、今回の発表を受けて、次大会に向けての研究の視点や数値化に基づく発表が重要であることなど、福祉用具業界がこの研究大会から歩み出す新時代に向けた貴重なご講演をいただきました。
閉会式は、研究大会実行委員会の東畠委員長からご来場の皆様への感謝の言葉に続き、次大会の大会長を務められる小野木副大会長より、第2回大会に向けての決意と抱負に満ちた閉会の挨拶にて研究大会の幕を閉じました。
最後に、実行委員会より、本研究大会に関わってくださったすべての皆様に感謝を申し上げて、開催報告とさせていただきます。
第2回福祉用具専門相談員研究大会
大会テーマ:「福祉用具の更なる深化〜根拠に基づいた福祉用具の活用〜」
開催日:2020年6月16日(火)
会場:日本教育会館(一ツ橋ホール/東京都千代田区一ツ橋2-6-2)
大会長:小野木孝二(一般社団法人日本福祉用具供給協会理事長)
一般社団法人全国福祉用具専門相談員協会の定時総会は、第2回研究大会開催翌日の6月17日(水)午前中に研究大会同会場にて予定しております。